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バドヴァ旅行記(3) - 散策一日目:鑑賞~服屋靴屋

現地二日目。
電車でパドヴァに向かいます。"Regionale Veloce"という急行電車で約20分、3.55ユーロです。"Regionale"というのは各駅停車で、これだと約30分でした。
駅の放送は単語帳の例文そっくりで、ほぼ全部聞き取ることができました。といっても、日本の駅とほとんど同じです。「9時30分の、ベネチア・サンタルチア発、ボローニャ・チェントラーレ行きの急行電車が、10番ホームに到着します。注意!黄色い線から離れてください。パドヴァ、…、に停車します。」みたいな感じ。

到着。
どーんと、分かりやすい標識です。
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衝撃だったのが、駅に設置されているコーヒーの自動販売機で、クレジットカードが使えるということです。コーヒーのメニューが多いのもそれはそれで驚きなのですが、それ以上に驚きです。しかもクレジットカードだと5%割引とも書いてあります。
現金の取り扱いコストが高いということはニュースでも時々言われていますが、こんなところでもカードの利用が促進されている(ということなはず?)というのは思いもよりませんでした。街中でも、使えないところを探すのは難しいというくらいクレジットカード決済が普及していました。
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これが電車の切符の自動販売機です。なんと、カード決済専用の端末で、硬貨・紙幣の挿入口がありません。小銭を消化しようと思っていたのにカードを使わざるを得ず、こういうこともあるんだな、と。日本ではカード専用の自販機ってあまり見ない気がします。
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それはともかく、街中を散策してみることにします。

駅へつながる通りはこんな様子です。一般車両とバス、路面電車が通れるようになっていました。
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薬局の看板がおしゃれです。
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橋の上で一枚。今風の建物もうまく調和しています。
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携帯ショップではSamsungの端末が一押しになっていました。
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この後、エレミターニ教会というところと、予約したスクロヴェーニ礼拝堂へ行きました。礼拝堂のお土産店でガイドブックも購入できました。ガイドブックは3, 4種類はあったと思います。コンパクトだったのでこれにしました。
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写真撮影禁止というわけでもなかったはずなのに、なぜか写真を全然撮っていなかったので、ポストカードとガイドブックの写真を貼っておきます。出典は↑のガイドブックです。写真撮るのも忘れるほど圧倒されたということで。

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ともかく壮観でした。美術史の知識は中学生レベルでさえ怪しいですが、それでも大変価値があるもので、大切にされているものだということはよくわかりました。
ベネチアに旅行に行った際は、この礼拝堂だけでもパドヴァまで見に行くといいと思います。ベネチア本島からでも片道交通費は5ユーロくらいのはずです。

その近くに市立博物館と美術館があり、色々と見て回りました。歴史の資料集で見たような見ていないような展示物が数多くあり、もっと世界史をちゃんと勉強しておけばよかった…と思いました。というか、ちゃんと勉強してまた見に行きたい。

紀元前一世紀のものだそうです。儀式に使う何かしら?説明がイタリア語なので雰囲気しか掴めませんでした…。イタリア語も勉強してまた行く…。
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これは紀元前4000年の半ば、ウルクの時代のメソポタミアから出たものだそうです。ウル・ウルクとかなんか呪文みたいなのを覚えた気がします。
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ミイラが包んであった何かしら…?紀元前7世紀のものだそうです。
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表はどこかで見たような気がしますが、裏にも絵がありました。
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礼拝堂・博物館の通り向かいに、"Palazzo Zuckermann"というところがあり、ここも色々みて回りました。Zuckermannさんが建てた?施設で、数多くのコレクションが展示されています。

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ベネチアの商業の歴史が様々な展示物とともに紹介されていて、全部見て回るのに結構かかりました。

工芸品や美術作品が何百年も果たしてきた役割を考えると、現代の産業の在り方にも色々と思うところがあります。
当時は子弟とか門下生とかみたいな関係が盛んで、到達できるのかさえもわからない最高レベルの(理想の)芸術みたいなものがあって、そういうものを切磋琢磨しながら獲得して、そうしてできた作品を所有するのは富や名声の証となり、さらにそれらの作品は現代にも残る大きな遺産ともなったわけですが、果たして、現代において、ここでの工芸や美術に匹敵するようなものはあるのだろうかと。例えば、プログラミングはそういう地位を獲得できるのだろうか、とか。
ベネチアの最盛期と比べれば、彫刻や絵画のような芸術の重要度は、相対的にはかなり低下していると思います。じゃあ、重きを置かれるようになったのはなんなんだ、という。「最高レベルの彫刻へ到達したい」と工芸家たちが何百年も競い合ったように、現代においても、何百年も競い続ける価値があるような営みはあるのだろうか、と。

なんてことを考えていると、ベネチアの歴史も勉強してみたいと思うようになりました。手頃な本とかあったら読みたい。

さて、展示の中でも、一番面白かったのは貨幣コレクションです。「お金」が歴史を通して果たしてきた役割を紹介しつつ、世界最古の貨幣から、ユーロに至るまでの道のりを丁寧に示していました。

貨幣の歴史は、紀元前580年ごろの小アジアに端を発するのだとか。これは紀元前521年ごろのものだそうです。
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これはアレクサンドロス大王の貨幣。紀元前336年ごろのものだそう。
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昼食は駅の近くのバールで済ませました。初のバールだったので写真も。
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礼拝堂などがある場所から少し歩くと、"Prato della Valle"という広場があります。ヨーロッパでも最大級の大きさだそうです。

この日は土曜日で、市が開かれていました。ガイドブックによると、1077年からここで市が開かれているそうです。
パジャマを忘れていったので、ここで5ユーロくらいのスウェットを買いました。
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円状に置かれている石像は、この街にゆかりのある歴史上の人物のものです。
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自転車が沈んでいました…。
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この広場は今後も休憩に何度も訪れることになります。

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風情のある
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日が暮れてきたところで、翌日聖堂に着ていく服と靴を買うことにしました。

服を買ったのはこのお店です。
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販売員さんに、「教会とか聖堂に行けるような服を書いたんですが…」と頼むと、予算はどうだとか、サイズはどうだとか、色はどうだとか聞かれて、試着の後に無事に購入へ。

ウエストのサイズいくつだっけ…と固まっていたら、「いいよ、僕が選ぶから。」と言って、ジャストフィットのものを選び出してくれました。

「僕がやるよ。」は"Faccio io!"(ファッチョ イーオ!)ですが、イタリア語の中で特に響きのいいフレーズだと思います。主語の"io"が後ろに来ているのは、イタリア語では強調したい語を文末に移動するためです。主語でも動詞でも目的語でも、強調するとき文末に移動するというのは(語順が自由なのは)、イタリア語の重要な特徴の一つだそうです。英語でも新情報を後に置く原則はありますが、S+Vの形が崩れることはそうそうありませんよね。
会話していて、前置詞"a"の後でよく冠詞を付け忘れるのに気づきました。英語の"a"の感覚が抜けていないのかもしれません。

ふつうのスーツみたいな感じです。
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その後、近くの靴屋で「この服に合う靴が欲しい」と言って、靴も買いました。(店の写真は忘れました…。)

表現がぱっと出てこず、英単語混じりのイタリア語になってしまいました。販売員の方の説明をきいても、「tessuto ... って生地だよな…。生地がどうした…? pioggia… よく聞く単語だけど… 雨か!!!」(心の中で) → 「ああ、雨ですか!雨の日は使わないので大丈夫です。」みたいな。さぞかしやりづらい客だったことでしょう。相手は英語があまり通じない方で、もしかしたら、観光客が行くような場所じゃなかったかもしれません。

文字通りの拙い会話に加え、サイズの単位が日本と違ったため、自分のボロボロの靴を手に取って確認していただいたのがちょっと申し訳なかったですが、とても丁寧な対応でした。安くはない金額の買い物はしたので許してください…。ちなみに、会話集に書いてあった、販売員と会計の役割分担があるという話は本当でした。商品と、金額が書かれたメモをレジまでもっていき、あとは別の担当が会計するというシステムでした。

シャツなどなどのタグを切るためにホテルのフロントで借りたはさみ。
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イタリア語で「はさみ」をなんと呼ぶのか分からず、辞書で調べてから借りに行きました。最初アイロンを借りたいのだと思われたらしく、「いいですよ、後で部屋へ届けます。番号は?」→え…?わざわざ持ってきてくれるの…?みたいな。「シャツを買ったばかり?ああ、アイロンが欲しいんだろう。」という向こう側の勘違いと、「“鉄”?はさみの別の言い方かな…?」という自分の勘違いが重なった結果です。(英語でも鉄=アイロンなのに!)コミュニケーションは難しいですね。はさみを借りるのにも一苦労とは…。

二日目の歩数は15,019歩。路面電車もバスも使わなかったこともあり、かなり歩きました。でもまだ最高記録ではありません。
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翌日は聖堂に向かいます。

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